KINMAQ整体院 那覇院

股関節痛が続いており、原因について知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか?股関節は骨盤の外側にある寛骨臼に、球状の大腿骨頭がはまり込むことで形成される関節です。

寛骨の臼蓋と大腿骨頭の間には、軟骨と呼ばれる衝撃を緩和させるクッションの役割を担う組織が存在します。股関節痛は軟骨が何らかの原因ですり減り、痛みや可動域制限、生活動作の支障といった症状が誘発されます。

今回は、股関節痛で悩んでいる方に向けて、痛みの原因と考えられる疾患、おすすめの対処法についてご紹介します。股関節痛に関連する疾患の中には手術適応となる深刻なケースもあるため、症状を軽視して放置することは非常に危険です。慢性的な股関節痛で悩んでいる方や、痛みの原因について知りたい方は、この記事をぜひチェックしてみてください。

 

 

股関節痛が起こる主な原因

股関節

股関節痛が起こる主な原因について解説します。股関節痛を引き起こす原因はさまざまで、ご自身がどの原因に該当するのかをチェックしてみてください。症状を改善するためには、自分自身の身体症状の原因や状態を理解することが非常に大切です。

また、日本整形外科学会のホームページには、病気の症状や専門医に関する情報が掲載されているため、詳細が気になる方は確認してみてください。

 

関節の炎症

サッカーや野球、バレーボールなどの股関節の使用頻度の多いスポーツを行っている方は、疲労やケガで股関節に過度な負担がかかり、筋肉、関節軟骨、関節唇、靭帯といった股関節周辺の組織を損傷し、患部である足の付け根や鼠径部に炎症を引き起こす危険性があります。また、日常生活においても重量物を持つ作業やしゃがみ動作の多い仕事などでも、同様に炎症を生じるリスクが高まります。

炎症由来の痛みを生じている場合は、症状が出現するスポーツ動作や日常生活動作を制限し、状態が落ち着くまでは痛みを発生させないように生活しましょう。

 

骨盤のゆがみ

猫背の方は骨盤が後方にゆがみ、反り腰の方は骨盤が前方にゆがむ傾向があります。骨盤のゆがみが生じた状態で動作を行うと、股関節に過度な負担がかかることで痛みが出現する可能性があります。

骨盤のゆがみは、背骨や股関節の可動性低下や、姿勢を保持する体幹筋群の弱化、生活習慣によって形成されるため、これらの原因の改善を目的とした運動療法を行う必要があります。骨盤のゆがみが気になる方は、外来のリハビリテーションを行っている整形外科などで、専門家のアドバイスを受けながらストレッチや筋力トレーニングを行うようにしましょう。

 

軟骨の減少

加齢によって体幹から股関節の筋力が低下すると、動作時に体重を支える能力が低下し、股関節への負荷が増す可能性があります。この股関節が不安定な状態で日常生活動作を行っていると骨同士がぶつかり合い、股関節内の軟骨に圧迫力が加わることで摩耗し、炎症による痛みを生じる場合があります。

治療法としては、股関節の負担を軽減させるためにリハビリテーションが処方され、弱化した筋力の強化や関節可動域訓練、歩行訓練などを行います。

 

変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節を形成している大腿骨や骨盤の寛骨臼に、骨棘などの変形や軟骨のすり減りを生じることで発症します。症状が進行すると痛みや可動域制限が著明に出現し、歩行やしゃがみ動作、靴下を履く動作、家事動作、正座など、生活活動への支障が出現する疾患です。原因としては、肥満や重労働、スポーツ動作などで股関節への負担が増し、鼠径部痛や臀部痛だけでなく、二次的な腰痛や肩こりなどを発症するケースもあります。

中年から高齢の女性に多く発症する疾患ですが、生まれつきや成長過程に生じる股関節の形成不全が原因となる場合もあります。進行期を過ぎて症状が悪化し、日常生活に支障をきたすケースでは人工股関節置換術が適応となる可能性があります。

股関節

 

関節リウマチ

関節リウマチは、全身性の自己免疫疾患で関節内にある滑膜という組織に持続的な炎症や、骨や軟骨の破壊を生じます。自己免疫疾患は、免疫機能に異常をきたす病気で、自分自身の正常な細胞や組織を異物とみなして攻撃する特徴があります。

股関節にリウマチを生じると、骨の変形や軟骨の破壊を引き起こし、痛みや日常生活での活動制限が著明に出現します。治療としては、軽症から中等症の症状に対しては保存療法として薬物療法やリハビリテーションを行います。症状が進行した末期の重度の場合は、手術が適応となるケースがあります。

股関節

 

大腿骨頭壊死

大腿骨頭壊死は、股関節を構成する大腿骨頭の一部分に血流低下を生じ、骨組織が死んでしまった状態を指します。原因としては、ステロイド剤の使用、アルコールの過剰摂取、加齢、凝固異常などが考えられています。

症状としては、壊死の進行期にはあまり痛みが出ませんが、数カ月から数年の時間経過とともに壊死を生じ、大腿骨頭が潰れてくると股関節痛が誘発されることが多いです。大腿骨頭壊死の症状としては、腰部、臀部、太もも、膝などに痛みを生じる場合があります。

治療法としては、壊死の範囲が小さい場合や経過が悪化していないケースでは、保存的治療が選択され、リハビリテーションや消炎鎮痛剤による治療が行われます。しかし、状態が悪化したケースでは人工関節へ置換する手術が適応となります。

股関節

 

大腿骨頭頚部骨折

大腿骨頭頚部骨折は、図のように大腿骨頭の下部にある大腿骨頭頚部に、転倒や転落による過度な外力が加わることで骨折する疾患です。多くは骨未病である骨粗鬆症を合併している高齢者に生じやすい骨折ですが、事故などの強い外力が加わった場合は若者にも発症する可能性があります。

大腿骨頚部には血流が乏しい部位があり、骨折の位置によっては骨癒合が得られず、大腿骨頭壊死へと移行するケースもあります。骨折が重度の場合は、骨切り術などの手術療法が適応となります。

股関節

 

 

股関節痛が気になるときの対処法

施術

股関節痛が気になるときの対処法をご紹介します。最初の対処法としては整形外科に先ず相談することが重要です。これがなぜ重要なのかを以下に解説しますので、股関節痛で悩んでいる方は注意点をチェックして今後の参考にしてください。

 

整形外科に相談する

股関節痛が改善せずに原因が分からない方は、整形外科病院を早めに受診し、レントゲンやMRIなどの検査を受けるように心掛けてください。整形外科では、消炎鎮痛剤を用いた薬物療法、運動療法や物理療法を用いたリハビリテーションなどの保存療法が行われます。

しかし、股関節の痛みなどの症状が慢性的で重度の場合は、人工関節などの手術や再生医療による治療が適応となる可能性があります。診察時には、痛みの性質、痛むタイミング、症状の進行度合い、困っている生活動作、股関節以外に痛む箇所がないかなどを医師に正確に伝えましょう。

 

整体院で相談する

整体院で相談することもおすすめの対処法です。整体院では、状態に合った施術やセルフケアのアドバイスを受けることが可能です。継続的に通うことで、生活習慣の改善にも繋がり、お悩みの緩和や繰り返しが期待できます。
また、整体院によって施術対象となるお悩みや得意分野、施術方針が異なるため、HPや口コミなどの情報を事前に確認し、ご自身のお悩みに合った整体院を選択するようにしましょう。

 

体幹部から股関節の柔軟性と筋力を向上させる

股関節痛が気になっている方は、体幹部から股関節の柔軟性の低下と筋力低下を生じている可能性が非常に高いです。これらは、動作時に股関節への負担を増加させる原因となることが考えられ、柔軟性と筋力を保つことが痛みの軽減や予防に必要不可欠です。
方法としては、ターゲットとなる筋肉に対してストレッチと筋力トレーニングを行い、必要に応じてウォーキングやエアロバイク、水泳などの有酸素運動を取り入れてみましょう。しかし、これらの対処法は、方法や運動強度を間違ってしまうと症状を悪化させる危険性があるため、先ずは専門家に相談をしながら行うように注意してください。

 

アイシングを行う

急性症状で炎症由来の痛みが出現している場合は、患部にアイシングを行う寒冷療法がおすすめです。アイシングの効果としては、痛みの緩和、血管の収縮、筋緊張の緩和など、炎症由来の症状を軽減させる効果が期待できます。

方法としては氷嚢やビニール袋に氷を入れ、皮膚との間に絞った濡れタオルを挿入した状態で15分~20分程度アイシングを行います。凍傷の恐れがあるため、長時間アイシングを続けないように注意してください。

 

活動を制限する

股関節痛を生じている場合は、症状が出現する日常生活動作やスポーツ動作を制限するように心掛けてください。動作中の痛み、動作後の痛み、安静時や夜間の痛みがある場合は、患部に炎症由来の症状を引き起こしている可能性が非常に高いです。

重たい物を持つ動作、しゃがみ動作、長時間の座位・立位姿勢、股関節を捻る動作などは、股関節の負担となるリスクが高いため注意が必要です。これらの痛みが出現している方は、痛みが出現しないように生活動作やスポーツ動作を制限するようにしましょう。

 

 

股関節の痛みを和らげるセルフケアの方法

アフターケア

股関節の痛みを和らげるセルフケアの方法について解説します。今回は、股関節周囲筋のストレッチと筋力トレーニングをご紹介します。股関節に痛みのある方がストレッチを行う場合、症状が悪化するような過度な負担をかけすぎないように十分注意してください。症状によっては、目的や方法を間違えてしまうと症状が悪化する危険性があるため、不安な方は事前に整形外科などの専門家に相談することをおすすめします。

 

股関節のストレッチをする

股関節のストレッチを行うと、過緊張状態となった筋肉の柔軟性の改善や血行促進を促し、関節可動域の向上や痛みを軽減させることが期待できます。また、股関節のストレッチは、痛みなどの症状が出現した場合だけでなく、予防を目的としたセルフケアとして日常的に行うことも効果的です。

以下に、股関節の症状を軽減させることが期待できるストレッチをご紹介します。ストレッチを行う際には、過度に伸張し過ぎることや反動のつけすぎに注意し、起床後や入浴後などのタイミングに無理のない範囲で行ってみましょう。

【殿筋群のストレッチ】

①仰向けに寝る
②片膝を立てて、反対側の足を膝の上に乗せる
③下側の足の腿を両手で保持し、胸に近づけるように持ち上げる
④図のような姿勢をキープし、両手で保持している側の殿部の伸張感を感じながら20秒×3セット程度ストレッチする

股関節

【腸腰筋のストレッチ】

①両膝立ちの姿勢から片足を前方に出す
②図のように背筋を伸ばした状態で、前側の膝を曲げながら体重を前方に移動させる
③後ろ側の股関節前面にある腸腰筋の伸張を感じながら、20秒×3セット程度ストレッチする

股関節

※2つのストレッチとも、股関節に痛みが出現する場合は直ぐに注意してください。

 

お尻の筋肉をつける

お尻の筋肉をつける筋力トレーニングは、股関節の痛みを軽減させることが期待できます。特に股関節の外側部にあり、骨盤から大腿骨に付着している中殿筋のトレーニングを行うことがおすすめです。

中殿筋は骨盤と大腿骨の位置を安定させ、歩行時には骨盤を水平位に保つ機能を担っています。中殿筋が弱化している方は、動作時に股関節が不安定となることで負担が増すため、ご紹介する筋力トレーニングを試してみてください。

【中殿筋の筋力トレーニング】

①横向き姿勢で両膝を軽く曲げた状態で寝る
②上側の足を真っすぐ伸ばし、体がぶれないようにキープした状態で足を上方に持ち上げる
③殿部外側にある中殿筋の疲労感を感じながら、、10回×3セット程度筋力トレーニングを行う

※股関節に痛みが生じる方は筋力トレーニングを中止してください。足を持ち上げる際には、足全体がガニ股傾向とならないようにつま先を前方に向け、腹圧を軽く入れた状態で行ってみましょう。

股関節

 

 

股関節痛の原因や対処法が分からずに悩んでいる方へ

カウンセリング

今回は、股関節痛で悩んでいる方に向けて、痛みの原因と考えられる疾患、おすすめの対処法についてご紹介しました。股関節は寛骨臼と大腿骨頭がはまり込むことで形成される関節で、筋肉や関節の炎症や変形、軟骨の減少、関節リウマチ、大腿骨頭壊死、大腿骨頚部骨折などによって、痛みや可動域制限、生活動作の支障といった症状が誘発されます。
対処法としては、股関節痛で悩んでいる方は先ず整形外科に受診し、医師の診断を受けるように心掛けてください。また、さまざまな対処法を試してもお悩みが改善しない場合は、整体院で骨盤や姿勢のゆがみのケアを目的に、筋膜調整に特化した施術を受けてみることもおすすめです。

 

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